France / Bourgogne
Laurent Bourtourault ローラン・ブルトゥロー
· Bourgogne Aligoté “La Croisette” 2023
品種 アリゴテ
白 750ml
樹齢 50 年のリュー・ディ“ラ・クロワゼット”のアリゴテから生まれる
キュヴェ AOC ブルゴーニュ・アリゴテ
リュー・ディ“ラ・クロワゼット”のドメーヌの区画は栽培面積 0.35 ヘクタール。樹齢 50 年。南西向き斜面で、斜度 14 度。標高 310 メートル。
植樹比率 8000 本。粘土石灰質土壌。
手摘みで収穫したブドウを、シャンパーニュのように全房でゆっくりと時間をかけてダイレクト・プレス。
デブルバージュ(前清澄)を入念に2度行って繊細な澱を厳選してから、バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵。
その後、引き続きバリックでマロ発酵と熟成。熟成期間は10~12ヶ月。この間に必要であればバトナージュを実施。
その後、ごく軽く清澄のみ行ってノンフィルターで瓶詰めします。
SO2に関しては、ヴィンテージに応じて、ブドウやワインが酸化に対して脆弱であると判断した場合は、ボトリングのネガティヴな反応を避けるために、圧搾の際、あるいはマロ発酵が終わった後に必要最低限のみ添加します。瓶詰時は無添加。
2023ヴィンテージは9/17に収穫。総生産量2,100本。アルコール度数は12度。2024年12月時点のSO2トータルは37mg/l
(インポーター資料より)
Laurent Bourtourault / Bourgogne Aligoté “La Croisette” 2023
教師から転身したシャロネーズの新星
共同組合の力が強くナチュラルワインの造り手が極端に少ないコート・シャロネーズにも新たな ナチュラルワインの造り手が現れました。教師からヴィニュロンに転身して、ビュクシーの南西、キ ュル・レ・ロッシュ村にドメーヌを興したローラン・ブルトゥローです。父がリュショット・シャンベルタン、 叔父がサントーバン プルミエ・クリュの、それぞれオーナーというワイン愛好家の家系に生まれた ため、幼いころからワイン文化について教えられ自然とワインへの感性を育んでいきました。
ナチュールの先人達に師事し、満を持して独立
学業を修めた後は 20 年間教師として働いていましたが、この間にジュリアン・ギヨやセバスチ ャン・ボワソ、ディディエ・モンショヴェ、ギィ・ショーモン(クロ・サロモン)などに師事。様々なことを 学び・経験し、2015 年に満を持して自分自身でナチュラルワイン造りに乗り出しました。既に 英国、スイス、ベルギー、デンマークなどに輸出されています。ブルゴーニュとしてはとてもコストパ フォーマンスの高いナチュールワインです。
ドメーヌについて
ドメーヌは、2015 年にビュクシーの南西 8 キロ、ちょうどコート・シャロネーズ南端とマ コネー北端の境界に位置する、Culles les Roches キュル・レ・ロッシュ村に Laurent Bourtourault ローラン・ブルトゥ ローによって設立されました。
ローラン・ブルトゥローは 1970 年生まれ。父がリュショット・シャンベルタンの 1 畝、叔父がサントーバン プルミエ・クリュの 1 畝の、それぞれオーナーというワイン愛好家の家系に生まれました。このめ、幼いころから自然とワイン文化について教えられ、ワインに対する感性を育んでいきました。また、少年時代をフィサン村で過ごしていたた
め、フィサンのモノポールであるプルミエ・クリュ“クロ・ド・ラ・ペリエール”を所有するドメー ヌでブドウ栽培と収穫、ワイン醸造を経験しました。その後は、大学で法律と教育学を修め、 2015 年までの 20 年間、教師として働いていました。しかし、この間も学業と教師の仕事と並 行して、ジブリーのクロ・サロモンなどでブドウ栽培とワイン醸造の仕事を手伝っていました。 2007 年にコート・シャロネーズのキュル・レ・ロッシュ村にシャルドネの区画を購入。ボーヌとダヴ ェイエの醸造学校で学び、近所のヴィニュロンを訪ねて交流したりして、ワイン造りの知見を深め、 プライヴェートで醸造をしていました。そして、2015 年、45 歳の時に教師を辞めてヴィニュロン に転身して、本格的にナチュラルワイン造りを始めました。ネオ・ヴィニュロンと言えるローランは、子供の頃から自然に対する畏怖の念を持っていました。 環境への意識が高く、青年になると自然とエコロジーな活動をしていました。また、環境に対す る自分の信念を教職時代にも生徒に伝えていました。そして、ヴィニュロンになった時、自分の 信念を行動に移す時だと考えたのです。ローランにとっては、ヴィニュロンとは仕事ではなく、長年 情熱を傾け続けてきた趣味でありました。
栽培と醸造について
ド メ ー ヌ の 栽 培 面 積2.67 ヘクタールで、ピノ・ノワール、シャルドネ、アリゴテ、極僅かのピノ・ブランとピノ・ブーロを栽培しています。畑の 90%がフェルマージュで、地主から借りている地所になります。全ての区画がキュル・レ・ロッシュ村にありますが、この村の地層は、石灰質に粘土や泥灰岩、泥土、小石、 花崗岩など様々な土壌がモザイク状に入り混じっており、各区画はそれぞれ固有の特徴あるテ ロワールを備えています。このため、ドメーヌでは、それぞれのリュー・ディ毎にキュヴェを一つずつ 造っています。栽培は設立当初からビオロジック&ビオディナミで、エコサートの認証を受けてい ます。収穫は手摘みで、小さなケースで醸造所まで運びます。ドメーヌの畑はすべて同じ村にあ るため、ブドウを傷めることなく、素早く醸造所まで運び込むことができます。
白ワインは、シャンパーニュのように全房でゆっくりと時間をかけてダイレクト・プレスし、デブルバ ージュ(前清澄)を入念に 2 度行って繊細な澱を厳選してから、バリック(新樽は用いない) で野生酵母のみで自発的に発酵させます。その後、引き続きバリックでマロ発酵と熟成を行い ます。熟成期間は 10~12 ヶ月。この間に必要であればバトナージュを行います。その後、ごく 軽く清澄のみ行ってノンフィルターで瓶詰めします。赤ワインは、ヴィンテージやキュヴェに応じて 100~20%全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵を行います。マセラショ ンは約 2 週間で、1 日 2~3 回のピジャージュを実施。最終段階で 1 日 2 回のルモンタージ ュを施します。マロ発酵と熟成はバリック(新樽は用いない)で行い、熟成期間は 10~12 ヶ 月で、無清澄・ノンフィルターで瓶詰めします。SO2 に関しては、ヴィンテージに応じて、ワインが 酸化に対して脆弱であると判断した場合は、ボトリングのネガティヴな反応を避けるために、マロ 発酵が終わった後、あるいはスーティラージュの際に必要最低限のみ添加します。瓶詰時は無 添加です。
その他
ナチュラルワイン造りについて、ローランは 次のように述べています。
「健全で良質なワインを造るためには、ブドウが育ったテロワールをリスペクトしなければなりません。添加物が使えば使うほど、テロワールを表現することが困難になってしまいます。ヴィニュロンの仕事は、健全なブドウを醸造所に運び、ブドウがテロワールを表現することを、ブドウに寄り添いながら見守ることです。ビオやビオディナミを実践し、ナチュラルワインを造ることは、何よりも造り手の意志、そして恒常的な手入れや世話が必要です。ドメーヌの畑はビオロジックとビオディナ
ミによって抵抗力が高くなっています。それでも防除処置は必要になることはあります。しかし、畑を細かく観察することによって、硫黄と銅の使用を可能な限り減らすことができます。また、醸造に失敗して 1 つのキュヴェを失ってしまうことがないようにするために、技術があり ます。私が言う技術とは現代的な醸造技術のことではありません。職人で言う『勘』、『コツ』の ことです。ブドウが自発的に発酵してワインの構造が出来上がるように促した後は、毎日試飲を して、その状態を確かめ、ワインに寄り添って見守っていくことが必要です。」ローランは、ジュリアン・ギヨやセバスチャン・ボワソなど、ドメーヌの近くに住むナチュラルワインの 造り手達と頻繁に交流して、ナチュラルワインに対する知見を深めています。ビオについては、今 は引退してしまいましたが、ジブリーのギィ・ショーモン(クロ・サロモン)から多くのことを学びまし た。また、ビオディナミについては、30 年前からの親友であるディディエ・モンショヴェから様々なこ とを教わりました。
ドメーヌのワインの販売先は、65~60%がフランス国内で、輸出は 35~40%。英国、スイ ス、ベルギー、デンマークなどに輸出されています。
(インポーター資料より)