Italy / Lazio
Le Coste レコステ
· Bianco de Coccio 2020
品種 プロカーニコ主体、樹齢 30~40 年
白(オレンジ) 750ml
ビアンコの畑より収穫したブドウ。収穫後、除 梗しテラコッタ製の解放式タンクにて果皮と共に 2 週間の醗酵。圧搾し、そのまま タンクで醗酵を終え 12 か月の熟成。 これまでのビアンコとは明らかに違う質感と表情。テラコッタという容器の可能性を感じると語る、特別なヴィンテージ。
(インポーター資料より)
Le Coste / Bianco de Coccio 2020
ジャンマルコ アントヌーツィ、彼ほど合理的かつ感性的な造り手に出会ったことはあっただろうか。ヴァレンティーニやシュレール、、、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマルコ。フランスのヴァンナ チュール生産者の元で働きながら学び、帰国後2004年より祖父の住むラツィオ北部、グラードリのブドウ畑より栽培、ワイン造りを開始した。なぜフランスで学んだか?それは「自分が最も好きなワインの造り手達がいたから」、奔放なよう で非常に真剣、強すぎる情熱はすべて畑に、カンティーナに向けられている。驚くほど多種類のワインもすべてがシンプルに表現し続けた結果、愉しみのあるワイン、そしてたくさんのメッセージが込められている。 カルデラ型の湖ラーゴ ディ ボルセーナの畔。周辺の土壌は火山礫、凝灰岩、顆粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高は350m ~450mの間に位置し、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた2ha(樹齢が非常に高い)と、2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」。その他、少しずつ土地を買い足し、現在は合計8ha。畑では農薬はもちろん、堆肥 なども一切使わない農法を徹底。畑ではブドウ樹だけを栽培するのではなく、自家消費用に野菜やオリーブ(一部は販売用にも生産)、果実を混植。単一的な環境ではない、より多様性のある畑、自然環境に近づける努力を惜しまな い。「Le Coste」の畑は植樹から仕立て、手入れまで、一切の妥協なく≪最高のブドウ≫を収穫することのみを考えた畑。まだ15年に満たない樹齢でありながら、高樹齢の畑以上の良質なブドウを付ける。樹齢が古いという事はもちろん 大切だが、健全に年を重ねてきたかも大切。樹すべてを把握し、樹勢から結実、果実の状態まですべてを見てワインを造る。彼の醸造はカンティーナではなく畑でもう始まっている。
レ コステのフィロソフィともいえる、醸造からボトリングに至るまで、一切の薬品類、温度管理、清澄、ろ過を行わないワイン造り。細かく分かれた畑から収穫されるブドウはそれぞれ、果実の密度、味わいの構成、いわゆるテロワール(土地) のキャラクターが違う。その違いを最大限に表現して造るため、ベース的なワインを除き、Cruごとに造られている。ポテンシャルを秘めたブドウには最大限の追求(挑戦)を、また日常的なワインには毎日飲んでも飽きることのない心地よ さ、愉しみを持ったワインにと、多様な中にもはっきりと個性を秘めたワイン。そしてすべてに共通しているのは、「異常なほどの飲み心地」。自由さを持ちながらも、ゆるぎない覚悟を持ち、挑戦をし続ける最高の造り手。(インポーター資料より)
昨年よりリリースされるようになった、アンフォラ(テラコッタ製タンク)醸造により生まれた「Coccio コッチョ」、今年はビアンコも合わせて皆様にご紹介させ ていただきます。
テラコッタ製のタンクで醸造を行うことに、単に流行だからというより、ワインを醸す「素材の一つ」として興味を持ったジャンマルコ。
伝統では ないけれど、木とは違うニュートラルなテラコッタの容器が、レ コステのブドウ、テロワールをどのように表現するのか?単純な興味からその経験を積みたい と、2015 年より実験的な醸造を続けてきました。
現在は世界中の多様なワイン生産者たちによって、使用されているテラコッタ製のタンク。木樽では表現で きない、テラコッタ素材による微酸素接触によって、果実の印象に大きな違いがあると話すジャンマルコ。
アンフォラを使用する意味、結果を「ジャンマルコ 的解釈」で表現した、非常に興味深いキュヴェとなります。
ビアンコはプロカーニコ主体、除梗し果皮と共に 2 週間のマセレーション。圧搾後、さらに 12 か月、ボトル詰めするまですべてテラコッタのタンクの中で造 り上げました。液体の厚み、そして詰まった果実の香ばしさ、それでいてワイン全体の輪郭は非常に柔らかい、、、。丸みがありつつも骨太なタンニン、そこに 果実が一体となって感じる特徴的な味わい。これまでに経験したことのない質感と味わいを感じるビアンコです。ロッソはサンジョヴェーゼ、チリエジョーロ、メルロー、バルベーラをテラコッタ製のタンクで、果皮とともに 3 週間、醗酵が進んだのちに圧搾。圧搾してから もそのまま、テラコッタのタンクの中で 12 か月の熟成。
木樽以上にニュートラル(香りなどの要素が少ない)でいて、同様の「呼吸」が得られるこのテラコッタ容器での熟成は、「レ コステのブドウをより果実的に強く、土地由来のミネラルをより鋭角に感じさせる」、そう語るジャンマルコ。タンニンがきめ細かく、しっとりした果実の質感がたまらな い味わい。容器の違いから感じられる、ワインの輪郭・質感・内面の大きな違いには、間違いなく皆さん気づいていただけると思います!(インポーター資料より)