France / Beaujolais
Michel Guignier
· Oh….!2023
品種 ガメイ
750ml 赤
全房で8日間マセラシオン。フードルで7ヶ月間の発酵と熟成。
仄かに紫がかった中程度の赤色。
苺やフランボワーズ、ブルーベリー、ブラックベリーなど赤や黒の新鮮なミックスベリーやドライフルーツが混ざり合う香りに、赤や紫の花々の華やかさ、土、クローブやナツメグなどのスパイス香が加わり、これまでの赤い果実を主体とした軽快なスタイルに比べて充実感や深みのある印象が伺えます。
口に含むと黒系果実の溶け込む香りからのイメージに比べて、ややトーンは落ち着いているものの赤い果実の風味に、甘さとほろ苦さをもつスパイスだけでなくカルダモンの爽やかな風味、角の取れた酸が溶け込むみ、柔らかくミディアムなタッチで、伸びやかに沁み渡ります。
ドキッとするような、という意味合いのoh!と、フランス語で水という意味のeau(オー)を掛けた名前を思い出させるように、徐々に赤い果実の清らかさや透明感、エレガントな様子が増していきます。
アフターにかけて、僅かにビターカカオのニュアンスが伺え、骨格や落ち着きのある雰囲気、抑揚のある奥行きが感じられる味わいが長く続きます。
(インポーター資料より)
Michel Guignier / Oh….!2023
フルーリーから北西方面にあるヴォールナール村で、1954年に父と二人で創業した。当時から有機栽培に取り組み、その後クリスチャン デュクリューの影響を受けてビオディナミへ転向。2007年にdemeter(デメテール)の認証を取得した。
現在は、可能な区画は全て馬で耕作している。ミッシェルは、品質の高いワインを造るための大切な要素がブドウ栽培にあると考え、当初は総面積17haから始めた畑を7haに大幅縮小、他の生産者が使う農薬や除草剤などの影響を避けるため、残りの土地は全て牧草地に変えた。
醸造は全てセミ マセラシオンカルボニック、一貫して亜硫酸無添加、フィルターも清澄作業もしていない。そのためか、新しいエチケットには「Vin Pur Jus」(果汁100%のワイン)と印字してされている。(インポーター資料より)2023年は、私の知識の範囲に限りますが、干ばつの影響を受けた南仏や、収穫時期に悪天候に見舞われたロワールの一部のエリアを除き、フランス全土で概ね優れたヴィンテージとなりました。季節ごとに適度な気温や太陽、雨、風といった理想的な条件に恵まれ、夏はほどよく乾燥し、ぶどうがバランス良く熟しました。また、発酵も比較的スムーズに進み、味わいが例年よりも早い段階で整いました。その結果、ワインは一般的に果実味と瑞々しさを兼ね備えたバランスの良い仕上がりとなっています。
ミッシェルが畑を所有するフルーリーとムーランナヴァンのエリアにおいては、7月から9月にかけて3度の雹被害に見舞われましたが、それでも例年に比べてバランスの良い栽培シーズンを過ごせたと話しています。彼のワインには常に凝縮感と冷涼感があり味わいが充実していますが、2023年ヴィンテージは、若い段階から既に伸びや張り、さらに複雑味をも感じられる素晴らしい仕上がりとなりました。La R’vole 2023も含め、今回リリースのMystere de Rosee 2023とOh…! 2023は、いずれもミッシェルのエントリーキュヴェです。一般的にエントリーキュヴェは喉を潤すフルーティなスタイルが主流ですが、彼のワインはそれに留まらず、厳格さや精度の高さが際立っています。ミッシェルが日頃から非常にストイックに仕事に取り組む姿勢は、BistereやMoncailleuxといった上級キュヴェのみではなく、どちらかというとこれらのエントリーキュヴェの方がよりストレートに表現されているのではないかと感じます。
(インポーター資料より)